事業所からのお知らせ

2020.08.31
名古屋駅前校

それは…なかったことにしよう

こんにちは! アクセスジョブ名古屋駅前です。

今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

タイトルの「なかったことにする」… 昔の失敗や失態など、いわゆる黒歴史を封印したいときに使う、

あまりいいニュアンスを含まないフレーズですよね。

でも、このフレーズ、財務分野における投資の意思決定の際に使われる概念のひとつで、

日常からビジネスまで、多くの問題定義に応用できる概念を的確に言い表しているのです。

 

〝サンクコスト Sunk Cost〟

日本語では〝埋没費用〟といい、どうしても回収できなくなってしまった資金や労力などを指します。

投資したお金などが戻ってこないわけですから、明らかに損失を意味しているのですが、

ファイナンス(財務)分野において経済合理性から考えた場合、

「サンクコスト(どうやっても回収できない資金)は、初めから〝なかったもの〟として考える」のが

定説になっています。

 

例えば、5000円で買ったコンサートのチケットを紛失してしまった場合、

選択肢は「改めて買い直す」か「コンサートを諦める」か、の二択しかありませんよね。

チケットをなくしてしまったので、そのチケット代はサンクコスト。

経済合理性で判断するなら、もう一度5000円出してチケットを買い直すことが正しい判断になります。

以前、ブログで紹介した〝ゼロベース思考〟に則り、

サンクコストは〝最初からなかったもの〟と考えるべきなのです。

もう一つ、例を挙げましょう。

6万円でパック旅行に申し込んだ後、急用ができてキャンセルすることになりました。

今からキャンセルすると、キャンセル料が4万円かかるそうです。

4万円のキャンセル料を払って旅行を取りやめるか(この場合、2万円は戻ってきます)、

急用の方をキャンセルして、そのまま6万円払って旅行へ行くか…。

このとき、旅行に行く行かないに関わらず、4万円は必ずかかってきますから、

これがサンクコストになります。

キャンセルすれば2万円は戻ってきますが、旅行に参加すれば2万円は戻ってきません。

つまり、旅行に参加することは、よく考えると2万円を追加で払うことと同じ意味になるはずです。

経済合理性で判断するなら、改めて2万円を払って旅行に参加するかどうかを考えることになります。

その旅行に緊急性や必要性が見いだせないのであれば、

ここでは旅行をキャンセルして2万円でも回収することが正しい判断になります。

 

いずれの例も、〝もったいない〟や〝元を取りたい〟といった心理的バイアスがかかるため、

サンクコストの捉え方を身につけていないと、正しい判断を導き出すことは難しくなります。

これを〝サンクコストの呪縛〟とも呼ぶこともあるくらいですから。

 

すべてを「なかったこと」にして、白紙の状態で物事を捉え直すこと。

単なる〝損得勘定〟ではなく、ゼロベース思考で改めて物事の価値を問い直してみること。

この思考法は、いろいろな場面に応用できそうですね。

 

アクセスジョブ名古屋駅前では、就労準備のためのスキルだけではなく、

いろいろな場面で活用できる思考法や解決策を必要に応じて紹介しています。

自分の判断力や思考力に自信が持てない人や判断力や思考力をもっと伸ばしたい人は、

是非アクセスジョブ名古屋駅前にご相談ください。

きっとお役に立てるはずです。