ビジネスマナーはつまらないと思っていませんか。
アクセスジョブ浦和でビジネスマナープログラムを作るとき、
真っ先にそういった印象を思い浮かべました。
そもそもビジネスマナーは何のためにあるのでしょう。
ビジネスルールではないなら、必ずしも守らなくてもいいのではないでしょうか。
そんな自問をしているうちに、一応の答えにたどり着きました。
マナーは思いやりや配慮を表すもの。だから表し方は一つとは限らない。
敬語表現のプログラムから、一部を改変して紹介します。
敬語は何種類でしょう。
尊敬語・謙譲語・丁寧語、3種類。そう答えたあなたは、20世紀の人です。
21世紀は、尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ・丁寧語・美化語、5種類。そう文化庁が言っています。
つまり、敬語の定義は時代によって変わるのです。
当然、敬語の使い方も、時代によって変わります。
変わらないのは、
尊敬語は行為者への敬意を表し、
謙譲語は行為の相手方・対象者に敬意を表す、という本質です。
実は、この本質さえ踏まえていれば、敬語の選択は自由でいいのです。
「社長が私におっしゃる」「社長が私にお話になる」
「社長のお話を私がうかがう」「社長のお話を私がお聞きする」
これらすべてが正解です。
重要なことは、社長に対する配慮を反映したときに、
私にとってしっくりくる言い方はどれか、なのです。
ビジネスマナーにも、ある程度便利なマニュアルはあります。
敬語の例なら、「お○○になる」で尊敬語、「お○○する」で謙譲語、といった定型があります。
ただ、マニュアルを覚えればビジネスマナーが覚えられる訳ではありません。
アクセスジョブ浦和のプログラムも始まったばかりです。
今後も、ビジネスマナーは思いやりや配慮をシンプルに表現すること、
という軸からぶれずに、改善を重ねてまいります。