こんにちは、アクセスジョブ名古屋駅前です!
今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます!
9月末、今年度の企業倒産件数が過去最高になりそうな勢いで増加していることが明らかになり、
障害者のみなさんを含め、就労準備や就職活動に取り組んでいる人たちは、
不安な日々を過ごしているかもしれません。
企業の倒産件数は、業界等における経済状況を把握する際の指標のひとつにはなりますが、
これだけでは雇用状況を把握するには材料不足。
そんな中、ハローワーク名古屋中が、市内にある3つのハローワーク(中・東・南)における
今年8月時点での〝障害者職業紹介業務取扱状況〟を発表しましたので、
いくつかのデータを通して〝現況〟を見てみたいと思います。
※あくまでも〝名古屋〟の状況です。全国的な傾向ではありません。
⑴ 現在就業中の障害者数(2019年8月~2020年8月)
新型コロナに関する国内最初の報道は昨年の大みそか。
その後の感染拡大を受けて、雇い止めや休廃業、倒産といった経済活動への影響が顕著に表れ出したのが
政府による緊急事態宣言発出(4月)前後からです。
しかし、就業中の障害者数の推移(下)を見てみると、年末年始に減少傾向を見せたものの
その後は増加を続けています。
これは、障害者の雇い止め等が低く抑えられ、単純に新規の就職者が〝上乗せ〟されている数字にも見えます。
裏付けるデータはありませんが、コロナ禍の影響を受けていない業界で働いている障害者の方が多いのか、
企業努力の面が大きいのかもしれません。
⑵ 企業倒産件数(2016年~2020年7月)※「統計なごや」のデータです。
過去4年半の倒産件数は以下の通りで、ほぼ毎月15から35件で推移していましたが、
今年5月に7件と激減した後、2か月連続で急増し、7月の倒産件数は39件。
今後の動きが気になります。
ちなみに、平成10年以降の271か月で倒産件数が39件を超えたのは41か月です。
⑶ ハローワークによる職業紹介件数
求人情報をこまめにチェックしている方は既にお気づきのことかもしれませんが、
障害者枠での求人数は激減しています。
ハローワークによる8月の紹介件数が557件で、1月の1129件と比較するとほぼ半分。
ハローワークのインターネット検索を利用している方は気づきにくいと思いますが、
「求人情報」という冊子を比べてみると、冊子の厚みで紹介数が激減していることが実感できます。
⑷ 新規求職申込件数(2019年8月~2020年8月)
〝不要不急の外出〟の自粛が叫ばれる中、求職申込者数は減少傾向が続いていましたが、
緊急事態宣言が解除されてからは一転、増加傾向に。
新型コロナに対する警戒感が希薄になっていますから、この傾向は今後も続くと思われます。
⑸ 就職件数と就職率(2019年8月~2020年8月)
就職件数(上)を見ると、緊急事態宣言が解除されるまで就職活動を自粛していた方が多かったようで、
解除後の就職件数はやや微増。逆に、就職率(下)は減少傾向にあります。
これは、求人件数・紹介件数が相対的に減少していることが原因でしょう。
1兆円を大きく超える規模の政府による〝GoTo〟キャンペーンを受け、
経済活動は全体的にやや上向きになってきています。
並行して実施されるいくつかの施策が功を奏するか、再び新型コロナの感染拡大を招くのか、は
時が経たないとわかりません。
明るい材料もありますが、不安材料もまだまだ山積しています。
こんなときは、焦らず〝今できること〟に全力を尽くすことです。
就労を目指すみなさんにとっては、来たるべきときのために〝周到な就労準備〟をしておくこと。
ピンチをチャンスに変え、いつでも就職できるように万全の態勢を整えておきましょう。
アクセスジョブ名古屋駅前のスタッフが、みなさんを全力でサポートしますから。