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コラム「障がい」と「仕事」

障がい者雇用 特性を理解してもらうために

2023.12.25

皆さま、こんにちは。
わたしは障がいがあるかたの就労サポートをしているYと申します。

本日は12月25日、クリスマス🎄ですね。
世の中には様々なクリスマスの定番ソングがありますが、皆さまはどの曲がお好きですか❓
私は明るい曲🎵が好きなので、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス🎅」が聞こえてくるとテンションが上がります🕺。

英語は得意ではないので何を言っているのかはあまりわかっていないんですけどね。

興味のある方はぜひ聞いてみてくださいね♪。

わたしは、社会人になってからは自分で自分にクリスマスプレゼント🎁を買うようになりました。

今年のプレゼントを何にするかはまだ決まっていないのですが、自分で仕事をして稼いだお金で好きなものを買えるというのは働く事の醍醐味だと思っています。
みなさまも是非、就職が決まった際にはクリスマスプレゼントでなくても良いのでご自身のプレゼントを買ってみてはいかがでしょうか。

一生懸命稼いだお金で自分へのご褒美を。

いつか振り返ると素敵な思い出になるような気がします。

それには、自分へ「よく頑張ったね。」のメッセージ💌もつけて。

さて12月のコラムは「働きかたは一つじゃない」をテーマに様々な「働き方」についてご案内しています。

今回は「障がい者雇用」をテーマにコラムをお送りします。

皆さまは「障がい者雇用」についてご存じでしょうか❓
恥ずかしながら私はこの仕事に就くまで、「障がい者雇用」という働き方がある事を知りませんでした。
今までの職場でも、もちろん障がいのある方が働いていらっしゃったとは思うのですが、ご本人が公表をしていなかったのか、働く部署が違ったのか、前職で「障がい者雇用」という働き方を意識することはほとんどありませんでした。

今回のコラムは実際に「障がい者雇用」で働きたいと考えている方だけでなく、以前の私のように「障がい者雇用」について意識していなかった方にも是非読んでいただきたい内容です。

今回は「オープンとクローズの違い」「障がい者雇用のメリット・デメリット」「法定雇用率」の三点に注目しながら、障がい者雇用について見ていきましょう。

❝オープン❞と❝クローズ❞の違い

●オープン就労とは

ここで「障がい者雇用」と呼んでいるのはいわゆる「オープン就労」のことを指しているケースが多いです。
障がいのある方が就職をすれば全て障がい者雇用となるわけではなく、ハローワークで掲載されている障害者求人に応募し、企業側が採用者に障がいがあることを知った上で雇用することで障がい者雇用となります。
つまり、雇用する側、される側、双方が障害特性のあることを理解したうえでの入社となるわけです。これが「オープン就労」と呼ばれる働き方です。

●クローズ就労とは

「クローズ就労」とは「オープン就労」の反対で、ご自身の障がいを企業側に伝えずに入社する働き方となります。

一般求人での応募となり、履歴書・面接で障がいや病気の状態、特性があることを会社に伝えずに行います。

相手方は障がいを知らないまま、物事が進みますのでご自身の困難さや特性について、会社に理解をしてもらう事が難しい働き方となります。

●二つの選択肢

ハローワーク掲載の障がい者求人に応募し、「障がい者雇用」として働く為には、「ご自身の障がいを開示すること」と「福祉手帳を持っていること」が必要な条件となります。

どうしても自身の障がいや病気は伏せて働きたいという場合は、障がい者雇用の求人ではなく一般の求人に応募する事も可能です。
また、福祉手帳を持っていない方がご自身の障がいを開示して働く場合も「オープン就労」にはなるのですが、障がい者雇用とは区別されます。

今後の働き方を考えた際に、障がい者雇用(オープン就労)で働いていきたいか、クローズ就労を希望するかを決める事は就職活動を進めていく中でも重要な選択になるので、しっかりと考えていきましょう。

障がい者雇用のメリット・デメリット

●障がい者雇用のメリット

障がい者雇用においての大きなメリットは「合理的配慮を受けられる事」にあります。
会社には障がい者雇用の際にはその方に対して合理的配慮を行う事が義務付けられています。
この合理的配慮という言葉をご存じでしょうか。

簡単に説明するのであれば「貴方の働きにくさを会社が理解し、配慮をした働き方を提供する」ことになります。

例えば 聴覚障がいゆえに、耳が聞こえにくいのであれば指示には筆談や文書を使用する。
うつや不安障がいゆえに疲れやすかったり、ADHDの診断ゆえ、集中力が長時間持続しないのであれば一時間に一度小休止を入れる、などの配慮を企業側に伝える事が出来ます。

もちろん、企業側も全てに対応が出来るわけではなく、可能な部分、大きな負担にならない範囲での対応にはなります。
例えば、光に対して間隔過敏という不自由さがあった場合、社内照明すべての明るさを変更する、は難しいような気がします。

その方の使うデスクだけ照明の光の強さを落として調整する、はできるかもしれません。
このように合理的配慮は、会社ができうる範囲となりますが、解決策がみつかる近道となります。

仕事中困っていることや、不自由な事を企業へ伝えやすいことはわたしたち就職をサポートする側も、サポートを受ける方にとっても分かり合えてよかった、仕事の効率が上がった、最終的には長期雇用につながる、と思うのです。
このように合理的配慮が受けれる職場と受けることが難しい職場では、働きやすさが大きく異なりますよね。

●障がい者雇用のデメリット

それでは、障がい者雇用にデメリットはないのでしょうか❓
障がい者雇用のデメリットは、一般求人と比べて求人数が少ない事かと思いました。

企業における障がい者への法廷雇用率は上がってきているのですが、そういった皆さまの就職をサポートしている私はもっと求人数が多くなってもいいのに、と思います。
それほど、社会復帰をしたい、社会貢献したい、働きたいと思っている方は多いのです。

求人の多さは選択肢の多さでもありますから、働く選択肢が増え、特性があるみなさんが活躍できる場所が多くなる、そして復職や就職の際にみなさまの緊張や不安が少しでも軽減することを願います。
また、給与の面では、一般求人よりも貰える額が少ない、昇進昇級の機会が少なくなるというデメリットはあるようです。
ただし、給与面でのデメリットは同時に無理のない範囲での仕事量で働き続けられるということでもあるので、メリットと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

法定雇用率をご存じですか?

ここまで様々な働き方、ご自分の障がいを知ってもらうオープン就労、知らせないクローズ就労のメリット・デメリットをみてきました。
前でも少し触れましたが、障がい者雇用と関わりの深い数字に企業の「法定雇用率」というものがあります。

現在、障害者求人で就職先を探している方はご存じの方も多いかもしれませんね。

障がい者雇用促進法の中で、法定雇用率という数字が定められています。

これは企業が障がい者雇用として従業員の人数の中で最低何人雇わなければならないという基準の数字です。
現在2023年では、この法定雇用率は2.3%、つまり従業員が43人以上いる会社であれば1名の障がい者雇用が必要となります。

この法定雇用率は引き上げが予定されており、2026年には2.7%に増える事となっています。。
皆さまが具体的な数字を覚えておくことは必須ではないのですが、知っておきたいのは、法定雇用率が上がると「従業員〇人以上いる会社であれば1名の障がい者雇用が必要となる」の〇人の数が少なくなっていくという点です。

つまり、今までの従業員数であれば障がい者雇用の対象でなかった企業でも、法定雇用率の引き上げによって障がい者雇用対象となってくるのです。

障がい者求人を出す企業が増えるのは嬉しいことですね。
先ほど、障がい者雇用において「求人の少なさ」をお伝えしました。

一般求人と比べれば障がい者求人は少ないという点に変わりはありませんが、この法定雇用率の引き上げにより企業からの障がい者雇用に対しての需要は高まり、障がい者求人数は今よりも確実に増えていくと思われます。
今までは求人を出していなかった企業からも障がい者枠での求人が出るようになれば、障がい者雇用で働いていきたい みなさまの選択肢は広がっていきます。
誰にだって輝ける舞台があるはず、皆さまが自分らしく活躍できる職場で働けるように少しずつ、社会が変化しています。

【障がい者雇用 特性を理解してもらうために】 まとめ

12月のコラムは「働きかたは一つじゃない」をテーマに様々な「働き方」についてお送りした中で、今回は「オープンとクローズの違い」「障がい者雇用のメリット・デメリット」「法定雇用率」の三点に注目しながら、障がい者雇用の推移をみてきました。

ここまでお読みいただいた みなさまはご自身の障がいをオープンにして働く事を希望されますでしょうか❓

または伏せて(クローズで)働く事をご希望されますでしょうか❓
今すぐ答えが出る方もいらっしゃれば、答えが出るまで時間が必要なことかもしれませんね。
時間がかかりそうな方は、体調を整えたり、スキルを身につけたり、体力をつけたりと就職までの準備をしながら少しずつ固まっていくことでしょう。

わたしの体験ですが、障がいの有無に問わず、自分自身の事をどこまで開示出来るかによってその後の働きやすさは大きく変わってくると思っています。
わたし自身、何度か転職を繰り返していますが、転職理由は「異なる業種にチャレンジしたい」や「給与をアップしたい」という気持ちからで、何度転職をしても職場が自分に合わないや、働きにくいな、と感じた事はありませんでした。

それは面接時にしっかりと自己開示をし、特に自分の短所については包み隠さず伝えた上で採用して頂いたからではないかと思うのです。
面接対策の中では「短所を聞かれた際には長所に置き換えて答えましょう」というアドバイスをよく見かけますが、わたしは短所をそのまま伝えた方が良いのではと考えますし、実際に開示したことで仕事中に苦労した事はほとんどありませんでした。

わたしの場合ですが、これから長く働いていきたいと考えた時に、長所だけを伝えて採用に至った企業と、長所も短所もお互いが理解した上で採用に至った企業を比較してみました。

振り返ると、長所も短所も理解してもらったうえで採用された方が、安心して働く事が出来たな、と思えています。
この経験を利用者さんへお伝えすると「短所を伝えたら落とされてしまうのではないかな」というお声も頂きます。
確かに短所を伝えずに面接が行われ、無事入社出来できたとします。

ですが、入社後のわたしは短所を伏せながら働かなければならないため、自分の心の部分、精神的な負担はとても大きくなったことでしょう。

ここでは、わたし自身の経験談から「短所」という言葉を使いましたが、実際は障がい者雇用において障がいは「短所」ではなく「長所」になります。
法定雇用率について説明をさせて頂いた通り、企業は決められた人数の障がい者雇用率を遵守したい、また障がい者雇用を進める事で社会貢献をしていきたいと考えているので、みなさまの特性は他の人にはない強みとなっていくでしょう。

🎉クリスマス🎀の今日は、みなさまへ「誰にだって輝ける舞台がある」この言葉をプレゼント🎁させていただきます。

実はこれ、わたしたちのクラ・ゼミの企業理念なのです。
みなさまの未来がイルミネーションのように✨キラキラ✨と輝く日々になりますように❤️

今年、本日がコラム投稿の最終日になります。

2023年こちらのコラムをお読みいただきありがとうございました。
🙇‍♀️来年も引き続きよろしくお願いいたします🙇‍♂️。.

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📢次回は2024年1/1(元旦)月曜日、「新年を迎えて」について掲載予定です

毎週、お会いできることを楽しみにしています。

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