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西船橋
障害配慮ってわがまま?障害者雇用の配慮の書き方で落ちない応募書類に!【合理的配慮の書き方】
2024.05.15
「障害者雇用で働きたいけど、企業にお願いできる配慮ってどこまで?」
「私が企業でお願いしたいことはわがまま?」
「この配慮事項は、企業さんの考える配慮に当てはまる?」
などなどをお悩みの方。今回のブログで、そのお悩みとおさらばです!
応募書類の中の「配慮事項」の書き方にお困りの皆さん、見て下さい!
今回はわがままにならない、かつ内定に近づく合理的配慮の書き方をお伝えします。
是非最後までご覧ください~。障害者の応募書類の書き方はこちらを参考に!→「受かる履歴書!」
<<< 目 次 >>>
- 【障害者雇用】自分の配慮事項を考えるには、自己分析&自己理解⁉
- 【障害者雇用】自分の苦手を整理!仕事上での苦手を書いてみよう
- 【合理的配慮】企業にお願い!お金がかからない<環境設定>を提案
- 【合理的配慮】現実的で具体的な配慮を考える
- 【合理的配慮】数字を使い、より具体的に伝える
- 【合理的配慮】採用率がぐっと上がる!合理的配慮の書き方
今回は、合理的配慮が中々書けないおくらちゃんと、解説博士とのやり取りを見て、参考にしてみましょう。
おくらちゃん「博士、最近【障害の合理配慮】を考えているんですが…もう無理です」
解説博士「うむ。何がお困りごとかな」
お「はい。自分の配慮ってそもそもなんだろうって思ったりして…配慮事項を伝えても企業さん難しいのかなって…」
解「なるほど、じゃあまずは、自分の配慮から一緒に考えいこう」
お「はい…」
解「次に具体的な伝え方を考えていこうぞ」
お「はい…(消え入りそうな声)」
解「(だいぶ追い詰めているなぁ)」
【障害者雇用】自分の配慮事項を考えるには、自己分析&自己理解!
解「配慮事項を考える際、自己分析と自己理解が大事じゃ。その中で自分の苦手なことを考えるのじゃ。」
お「私、苦手なことだらけですよ。手先不器用だし、動物も苦手で…」
解「うむ。この場合、苦手なこととは「仕事上での苦手なこと」を考えるのじゃ」
お「仕事をイメージして、私が働いた時に出てくる苦手なことですか」
解「そうじゃ。自身の障害の特性や症状など、どうしても出来ないも含まれてくる。例えば「言葉だけの指示が苦手」とかも当てはまるぞ」
お「私だったら、「人との関わりが苦手で不安になりやすい」って感じかな?お仕事だと同僚の人や上司と話す機会は避けられなからね」
解「そうじゃ。良い感じじゃ!例えば「気が散りやすい」、「集中し続けてしまう」ことも一つ、苦手ではないが自分の個性として「働いたら困ってしまいそう」を考えると良いのじゃ。」
お「わかりました。学校時代や日常生活を送る自分の苦手や個性が、仕事をしたら困ってしまうことをイメージして、自己分析だと自己理解を進めることが大事なのね。」
解「配慮事項は大体3つまでじゃ。よ~く絞って書くこと!後は仕事内容も考えて書くことじゃ」
お「例えば作業系のお仕事で、電話対応が苦手と書いてもそもそも仕事の内容には、入ってないことが多いからね」
【障害者雇用】苦手を整理!仕事上でも苦手なことを書いてみよう!
解説博士「さて、ある程度仕事上での苦手は書けたかな。」
お「こんな感じです」
解「うむ。自己分析と自己理解が良く出来ているぞ」
お「ありがとうございます」
解「この隣に「企業にお願いしたいこと」を書いてみよう」
お「こうですかね」
解「……うむ」
お「明らかにあまり良いものではないというリアクション。わかりやすいですね。」
解「より良くなるポイントを3つ解説していくぞ!」
【合理的配慮】企業にお願い!お金がかからない<環境設定>を提案
解「一つ目の「左右の壁を作って欲しい」というものだが…これは企業さんは困ってしまう」
お「どうしてでしょうか。どうしても人の目が気になってしまうんですよ」
解「壁を作るには、多くの費用と時間がかかってしまう。厚生労働省が出している配慮事例BOOKの中にも多額な費用がかかってしまう配慮は義務ではないとそのように記載してある。(詳しくはこちら!)企業側もおくらちゃんの採用を難しく感じてしまうじゃろ」
お「じゃあどうすればいいのでしょうか…」
解「まず目的を整理じゃ。目的は人の目が気にならないよう何か遮るものがあると、安心なんじゃろ?」
お「そうですね」
解「うむ。次に手段の整理じゃ。
壁以外の他の方法で、もっと気楽に出来そうなものはないかのぉ」
お「就労移行支援だと、窓際の席や、後ろにパーティションを設置してもらったなぁ。だから、企業さんにも似たことをお願いしてみたら、割りとすぐに対応してくれそうかも」
解「うまく整理できているぞ。最後に窓際の席や、パーティションにした時、どのような効果が得られた?」
お「人目があまり気にならず、安心して、訓練に集中して取り組むことができました」
解「うむ。そのことを参考に身近なもので出来る配慮と、配慮した効果を書いておくと、企業さんが一緒に働いているイメージができて、採用率が上がるぞぉ」
お「はいー」
【合理的配慮】現実的で具体的な配慮を考える
解「二つ目「不安になったらいつでも話しを聞いて欲しい」じゃな」
お「これもダメなんですか。わがままってこと?」
解「そのように企業さんに捉えられてしまったら悲しいのぅ」
お「…先輩や上司の人にもお仕事があるから、不安になったこと一つ一つ聞いていったら、時間なくなっちゃいますよね。私も仕事に取り組めなくなります。」
解「そうじゃのう。どうすればいいと思う?」
お「うーん。就労移行支援でも今は面談、週に1回だし、悩みをまとめてからお話しいているよ。
仕事の不明点は質問したり、相談することが適宜大事だよね。だから職場での人間関係や自分がお仕事出来ているか不安な時は、最低でも月2回は欲しいな」
解「そうか。慣れないうちは不安も多いと思うから週1回の面談を提案しても、良いかもしれないぞ」
お「始めは月2回でお願いしてみます。」
解「うむ。何かあったら連絡するんじゃぞ」
お「はい」
【合理的配慮】数字を使い、より具体的に伝える
解「最後は「適宜休憩」したいじゃな」
お「これは、費用もかからないし、自分で出来ることだから良いかなと思ったのですが…」
解「間違ってはいないし、良い方法だが書類選考突破するのは、もう一つ工夫が必要じゃ」
お「なんでしょうか」
解「数字などを使い、具体的に書くことじゃ。」
お「例えば?」
解「うむ。2時間に1回は休憩時間をはさみたい。休憩はストレッチや、目をつぶるなどが例になる。ストレッチや目をつぶる時間を5分と決めておくと尚よしじゃ。」
お「どうしてそんなに細かく書くの?」
解「理由はじゃな。企業はイメージを大事にしておる」
お「イメージ?」
解「この人が働いたら、1日をどう過ごし、どのような働き方や仕事をするかというイメージじゃ」
お「なるほど?」
解「休憩時間が欲しいと漠然と書いてしまうと「1時間以上毎回休憩するの?」、「仕事が入った時に休まれたら困るな」と企業さん側を不安にさせてしまい、「うちでは難しいかも…」と採用されない可能性が高くなる」
お「それは困る!だから具体的に、かつ数字を伝えると、一緒に働いても大丈夫だと思ってもらいやすくなるのね」
解「そういうことじゃ」
【合理的配慮】採用率がぐっと上がる例!
お「博士が言ったことを踏まえて書くとこうなるね」
解「おお!先ほどの配慮事項より、劇的に良くなったぞ」
お「それは嬉しいです。」
解「今回の合理的配慮の書き方のまとめじゃな」
・自己分析&理解をし、自分が仕事上で何が苦手か、困るか考える
・3つ程度に絞り、メモを取る
・職場の環境に対するお願いする時は、まず自分が出来ることを考えた上で配慮を伝える
・自分も会社も負担なく、円滑に業務が行える範囲での配慮事項を考える
・数字などを使い、互いに共通認識が持てるよう、具体的に配慮事項を提示し、企業さんが一緒に働くイメージを持ってもらう
解「以上じゃ。就労移行支援での訓練経験がある人は、訓練時に日頃から、事業所にお願いしている配慮を振り返ってみるも、一つ良いじゃろう」
お「私も通っているよ。支援員さんが相談に、いつも乗ってくれるのが嬉しいな」
解「他にも体調のことや些細な悩み、就職の不安をLINEでも受け付けておる、些細なことでも大丈夫じゃ。わしの弟子が答えてくれるぞ」
解「では、皆また会おう。」