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上前津

改めて振り返る!就労移行支援と就労継続支援の違い

2024.10.15

こんにちは、名古屋市中区にある就職に強い就労移行支援アクセスジョブ上前津です。(在宅支援も充実!)

今回は、就労移行支援就労継続支援の違いについて話していきます。

現在の日本には、障害を持つ方々が働くための支援を提供する制度として、「就労移行支援」と「就労継続支援」という2つの大きな枠組みがあります。
これらはどちらも障害者の雇用をサポートするサービスですが、それぞれ目的対象者サポートの内容に違いがあります。

まず、就労移行支援とは、障害を持つ方が一般企業での就職を目指すために支援を行うサービスです。
対象となるのは、一般企業で働くための能力を身に付けたい、働くための準備をしたいと考える方で、精神、発達、身体など、さまざまな障害を持つ方々が対象となり、対象年齢は主に18歳から65歳がです。

就労移行支援では、以下のような支援が行われます。

  • 職業訓練:コミュニケーション能力やパソコンスキル、作業技術など、働く上で必要な知識や能力を身に付けます。
  • 就職活動の支援:履歴書の書き方や面接練習など、就職に必要なスキルの習得をサポートします。
  • 就職後のフォロー:就職後に一定期間、職場での悩みや困りごとの相談が出来ます。

このサービスの特徴は、一般企業での就職を目指す点にあります。

サポート期間は最長で2年間と定められており、限られた期間内で就職に向けての準備を進めます。
2年以内に就職できなかった場合は、他の支援やサービスへの移行が検討されることもあります。

就労継続支援は、障害を持つ方がすぐに一般企業で働くことが難しい場合に、就労の場を提供するサービスです。
就労継続支援にはA型B型の2つがあり、障害の程度や就労適正に応じて違いがあります。

  • A型:一般企業での雇用が可能になるまで、障害を持つ方が働きながら技術や知識を身につける場所です。A型事業所は雇用契約を結ぶ形となり、最低賃金以上の給与が支払われます。比較的軽度な障害を持つ方や、ある程度の作業能力がある方が対象です。
  • B:A型と異なり、雇用契約を結ばない形で作業を提供します。一般的なB型は給与は賃金ではなく工賃として支払われ、一般的にA型よりも障害の重い方や、高齢などの理由で長時間働くのが難しい方が対象となります。

就労継続支援の目的は、長期間にわたり安定して働く場を提供することです。

特にB型では、働くこと自体を目的にする場合が多く、賃金よりも作業を通じて社会参加や自立を支援するという側面があったりします。
A型は将来的に一般就労を目指す人もいますが、一般的なB型は働くこと自体が最終目標となることが多いです。

また、A型の対象年齢は原則18歳以上65歳未満となっており、B型の対象年齢は15歳からで、上限はありません。
しかし、15歳以上18歳未満の方が利用する場合に児童相談所長の許可が必要になります。

上記のように、就労移行支援と就労継続支援にはいくつかの違いがあります。
ご自身のことをよく理解し、今の自分に一番必要な支援を選択してくださいね。