利用者ブログ〈ポスト・パンクを彩ったアーティスト〉 ⑧変人がいるなら奇人もいる

皆さんこんにちは、アクセスジョブ静岡利用者のHです。

今回はディーボやペル・ウブと時を同じくして登場した、サンフランシスコの音楽シーンについてご紹介します。

サンフランシスコはクリーブランドと同じく、少しさびれた工業都市であり、全米の中でもパンクシーンが席巻する規模が大きい都市でもありました。

ただ少し違ったのが多様性にあふれていることです。

聴覚障がい者がパブにお酒と音楽を聴きにくる(実際は踊りにきている)、聖域都市として様々な移民が集まる等、寛容さに溢れるエピソードがあります。

そうした多民族都市から生まれたのが、正体も素性も一切不明なレジデンツです。

全く音楽経験のない四人が独自の理論を組み立てて音楽を作り、プロデューサーを迎えようとテープレコーダーを送ったら「居住者(レジデンツ)様」へ。と返ってきたことでバンド名を獲得し、セルフプロデュースと自身のレーベル「ラルフ・レコード」をも作ってしまう、その逸話たるや髄まで奇人です。

彼らもまたポスト・パンクの時期より早くデビュー(1974年)しています。その存在感は影響を受けたバンドを生み出し、サンフランシスコの街をヘンテコさに満ち溢れさせていきます。

クロームはレジデンツのように自主レーベルを立ち上げてリリース。タキシードムーンは彼らのアイドルであるレジデンツの「ラルフ・レコード」からリリース。

この二組を見て音楽性より実験性を見出したファクトリックスなど様々なアーティストが続きました。

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