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利用者ブログ〈ポスト・パンクを彩ったアーティスト〉 ⑧-2ニューヨークの片隅と世界のうねり

2023.12.06

皆さんこんにちは、アクセスジョブ静岡利用者のHです。

今回はノーウェイブ以降のニューヨーク音楽シーンを、同時代のポスト・パンクシーンの状況を加えながら紹介していきます。いつもより長文&文章中にリンクが貼られまくっておりますが、よろしくお願いします。

パンク以上に破壊・実験行為を帯びたノーウェイブ。その担い手たちは様々な方向性へと移ります。

リディア・ランチはノーウェイブ・サウンドをひっさげソロ転向、精力的にアルバムを発表していきます。

一方、アート・リンゼイは同時期に“パンク・ジャズ”バンドのラウンジ・リザーズへ参加。また、のちにアンビシャス・ラバーズというブラジル音楽を取り入れたバンドを結成しています。

では、ジェームズ・チャンスはというと引き続きコントーションズとして活動しますが、ノーウェイブが抜けた穴に入ってきたZEレコード(及び99レコード)に所属していたため、彼らが称したミュータント・ディスコサウンドを帯びて進化します。

ミュータント・ディスコが発生した1980年では、それまでポスト・パンクに見られたパンクに対する反動精神である実験性衝動性といったものが出し尽くされていました

そのため、ポスト・パンクのその次のシーンを作ろうと躍り出るレコード会社や動きが出てきます。(以下、主なムーブメント)

  • パンクとスカの融合2トーンと同名レーベルによる躍進
  • スコットランドを拠点としたポストカードによるジャングル・ポップ
  • ポスト・パンクの枝分かれとして登場したゴスネオ・サイケなどのジャンル
  • シンセサイザーが特徴的な、ヴィサージを発端とするニューロマンティックの登場

これらの様々な動きからニューロマンティックが抜け出し、アメリカにおいても第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンとして流行します。

その直前に2トーンやジャングル・ポップのように躍り出ようとしたのがミュータント・ディスコなのです。しかしミュータント・ディスコもまたニューロマンティックの波に飲み込まれ、知る人ぞ知る存在へとなってしまうのでした。

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