四ツ橋

息子の一歩後ろを

2023.12.12

支援員のMです。私には高校2年生になる息子がおり、障害があります。視力はよいのですが、空間認知能力に問題があり、人と同じようには見れません。言葉を補うと理解できるので、見て難しい場合は、彼が理解できるように説明するようにしています。また、性格が非常に優しく、穏やかです(私とは正反対です・・・)。

2~3年くらい前でしょうか。道を一緒に歩いていると息子がいないことが多々ありました。なぜかな?と思い観察していると、優しい性格の息子は、人より先に進むことが出来ず、お先にどうぞをしているので、私のペースについて来れないのだとわかりました。大阪の梅田駅近くは人が縦横無尽に行き交うので、息子は苦手です。「強い心で、こちらに進む」意志表示をしないと進めないよと伝えましたが、強い心なんて持ち合わせていないので、無理です。その時に、そうか、私が彼の前を歩くのではなく、少し下がって彼のペースに合わせていかないといけないのだと気づきました。空間認知能力にも問題があるので、人との距離感を図ることが難しく、また人より前にいくことも難しい息子にとって、人込みは歩きにくいものなのだと理解するまでに、とても時間がかかったことに反省です。

息子は私にとって、物事を違う視点でみることに気づかせてくれる存在です。これからも息子に寄り添いながら、歩んでいきたいと思っています。