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【川崎】川崎における障がい者支援~日中活動系サービスについて前編~

2023.12.27

 

川崎市では、障がい者の方々に社会参加の足掛かりとして、日中活動をしながら経験していき、社会参加を促進するための様々なサービスが存在します。

これらのサービスは、障がい者が自分の目標に向けてスキルの向上や周りとの関りを保つためにも不可欠なものと言えます。

 

今回のブログでは、そんな日中活動系のサービスについて、どのようなサービスがあるか2回に分けて紹介します。

 

 

 

1.生活介護

 

生活介護は障がいを持つ方が自立した生活を送るために必要な支援やケアを提供するサービスです。

生活介護を通して、自宅や共同生活場所等で、日常生活を支障なく送るためのサポートを受けながら過ごしていくことが出来ます。

 

生活介護の提供されるサービスは、利用者のニーズなどによっても変更されますが、代表的な物は以下の通りです。

 

 

  • 身体介助

日常生活の中で必要となる入浴や排泄、食事のサポートなど、いわゆる身体的なサポートがが含まれます。

 

 

  • 生活援助

日常の生活全般にわたる支援が含まれます。買い物や掃除、調理など等の身の回りのことをサポートするのが主な援助となっています。

 

 

  • 社会参加の支援

障がい者が地域社会で参加するための支援が提供されます。

これには外出時のサポートや、それぞれの趣味やイベントなどへの参加などが含まれ、それぞれの興味や関心に沿いながら様々な社会参加が可能になります。

 

 

  • 創作活動・生産活動のサポート

利用者様が創作活動や生産活動を行いながら他者との交流を持つために、創作活動のサポートを行います。

創作活動においては、ハンドメイドの編み物などを、生産活動ではお菓子の製造販売や農作物の栽培などそれぞれ事業所によって提供内容は異なりますが、通いながら事業所と利用者に合わせて様々な活動のサポートが得られます。

こうした活動を通して、障がい者が日常の中で自己表現を行っていくことが可能になります。

 

 

生活介護は、上記のサポートなどを通して、個々の障がい者が尊重され、自己決定や自己実現を行っていくためのサービスです。

 

サービスの利用時には、利用される方はもちろんの事、家族とも密接に協力し、それぞれのニーズに合わせたサポートが提供されます。

 

それでは、続けて別のサービスを紹介します。

 

 

 

2. 自立訓練

 

自立訓練は、障がいを持つ方が自立した生活を送るために必要なスキルを身につけ、社会参加を促進するための施設です。

 

自立した生活のためには、自分の身の回りのことを始め、他者とのコミュニケーションや就職に向けたサポートなど、様々な事が必要になります。

 

実際に提供されるサービスは事業所ごとに異なりますが、代表的な物は下記のとおりです。

 

 

  • 日常生活スキルの向上

自立訓練でのサポートを通して、基本的な日常生活スキルの向上を目指します。

基本的な日常生活スキルとは、食事の準備や清潔な状態を保つための入浴、衣服の着脱など、身だしなみや身の回りの事について自分でできるように自分でできるようになるためのサポートやトレーニングを行っていきます。

 

 

  • 社会参加の促進

障がい者の自立に関しては、社会との関りは非常に大きな意味を持ちます。

自立訓練は、外出や公共の場での行動、地域イベントへの参加などを通して、公共機関を使った移動等、自身で参加していくための土台作りを行うことが可能です。

そうした活動を通して、社会参加に必要なスキルの獲得や、自信の向上を目指していきます。

 

 

  • 就労に向けた訓練

利用者が雇用されることや、業務を行うためのスキルも自立訓練の1つです。

トレーニングの中では、職場での振る舞い等のコミュニケーションスキル、業務に必要な技術など、それぞれの目標に対して焦点を当てたものが行われます。

中には、実際に応募書類の作成や面接の参加等の就職活動を始め、自立訓練から就職される方もいらっしゃいます。

 

 

  • コミュニケーションスキルの向上

利用者が他者と円滑にコミュニケーションを取るためのサポートも重要です。

コミュニケーションの中には、何を話すかという言葉によるコミュニケーションや、ジェスチャーや表情、振る舞いからなる非言語的なコミュニケーション等、多角的な部分でトレーニングが行われます。

 

 

  • 自己決定力の強化

利用者が自立するためには、自分で選び、自分で決めていくという自己決定力は欠かせません。

普段のトレーニングを通して、利用者が自分の生活についてや、将来に対する就職先などを自分で決めていくための意思決定を行う力を向上させ、自分のことに対して自己主張できるようになることを目指していきます。

 

 

このように、自立訓練は利用者個々人にある障がいやニーズに合わせてサポートされるため、通っていく中でのトレーニング内容や、成長については個人差があります。

 

しかし、自立訓練を利用できる期間は原則最長2年間となっているため、今後の自立に向けてまだ時間がかかる場合については、他機関に繋ぐなどを行い、継続的なサポートにより、障がい者が最大限に自立していくことが重要になっています。

 

 

 

まとめ

 

日中活動系のサービスは、他にも就労移行支援や就労継続支援などがあるのですが、そこについては今後のブログで紹介します。

 

また、今回挙げたサービスなどについては、事業所ごとにも変わる可能性がありますので、気になるサービスがありましたら、近くの事業所へお気軽にご相談ください。

 

サービスの探し方については、以前挙げたブログでも取り上げておりますので、気になる方は合わせてご覧いただけますと幸いです。