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上前津
【利用者ブログ】日本銀行の金利引き上げにより今後起きること
2024.09.19
こんにちは、名古屋市中区にある就職に強い就労移行支援アクセスジョブ上前津です。(在宅支援も充実!)
Webライティングで利用者さんに書いていただいた記事を紹介させていただきます。
読み応えバツグンです。
日本銀行の金利引き上げにより今後起きること
2024年7月31日に日本銀行は政策金利を0.25%引き上げると発表しました。
- 金利を引き上げることで何が変わるの?
- 0.25%程度では影響がなさそう…
- 金利と自分たちの生活に何が関係あるの?
上記のような疑問を抱いている方は多いでしょう。
そこで、今回は日本銀行が金利を引き上げたことによる私たちの生活の影響やメリット、デメリットについて詳しく解説します。
政策金利とは
まずは本題に入る前に、政策金利について簡単に解説します。
政策金利とは、日本銀行が民間銀行にお金を貸し付けるときにかかる金利のことです。
日本銀行は、民間銀行とは異なり、銀行にお金を貸すことを専門としている銀行です。民間銀行は、日本銀行からお金を借りて、そのお金を私たち個人や企業に貸し付けます。
つまり「政策金利0.25%の引き上げ」とは、日本銀行が民間銀行に貸し付ける金利を0.25%上げたということです。
政策金利の引き上げで起こること
政策金利とは、日本銀行が民間銀行にお金を貸し付けるときの金利の引き上げのことをいいます。なぜ、政策金利の引き上げが世間で騒がれているのでしょう?
一見すると政策金利と私たちの生活はあまり関係ない気がします。しかし、政策金利の上昇は私たちの生活に大きな影響があります。
政策金利引き上げにより、以下のことが起こります。
- 住宅ローンなどの金利上昇
- 賃金上昇が起きにくくなる
- 物価高を抑える
- 株式市場に大きな影響を与える
それぞれ1つずつ解説します。
住宅ローンなどの金利上昇
まずは生活にダイレクトに影響があるのは、住宅ローンの金利上昇です。変動金利で住宅ローンを組んでいる方は、金利が上昇して生活を圧迫する可能性があります。
住宅ローンが上がる理由としては、民間銀行が日本銀行から借り入れするときのコスト(金利)が増えるからです。
民間銀行のコストが増えた分、個人や企業に貸し付けるときの金利も上げる必要があるのです。
住宅ローン金利が上昇することで、毎月の家計支出が増える可能性があり、生活に大きな影響があるでしょう。
賃金上昇が起きにくくなる
政策金利の上昇により起きることの2つ目は、賃金上昇の抑制です。
政策金利が上昇することで、民間銀行が企業や個人に貸し付ける金利も上昇します。民間銀行の金利が上昇することで、企業がお金を借りづらくなり、賃金上昇が抑制されるのです。
たとえば、金利が低いときは積極的に銀行からお金を借り入れて、人材投資や設備投資に多くお金を回せます。しかし、金利が引き上がるとお金を借りづらくなり設備投資や人材投資に回すお金も減少します。
お金が借りにくくなることで、コストの削減が必要になり賃金上昇も抑制されてしまうのです。
今年は、前年度と比較して大企業の賃金は5.10%アップし33年ぶりの高水準の賃上げに成功しました。しかし来年の賃金は金利の引き上げが影響し、今年の上昇率を下回るのではないかと予想されています。
物価高を抑える
政策金利の引き上げにより、物価高を抑える効果も期待できます。現在の生活でもっとも生活を圧迫しているのは物価高でしょう。
政策金利を引き上げることで、円高になる可能性が高く、物価上昇を抑えられます。
現在の日本の物価上昇の原因の1つは、円安による輸入品の価格高騰です。政策金利を引き上げて、円高に誘導することで輸入品の価格が下がり物価を抑える効果があります。
政策金利引き上げにより、ガソリンや食費などの生活必需品の支出が減り、生活が楽になる可能性があります。
株式市場に大きな影響を与える
政策金利の引き上げにより、株式市場にも大きな影響を与える可能性が高いです。具体的には、政策金利の引き上げにより株価が下落する可能性が高まります。
政策金利を引き上げると、企業が銀行からお金を借りづらくなり設備投資や人材投資などが滞ります。
設備投資や人材投資へ回すお金が減り、企業業績が悪化すると見込んだ投資家は、株価が下落する前に、持ち株を売却する動きが強まります。
つまりは、政策金利引き上げにより株の売却圧が強まることで、株価にマイナスの影響を与えるのです。
現在、日本株に投資している方や、今後日本株に投資を考えている方は、金利引き上げによる株価下落のリスクについて、意識しておく必要があるでしょう。
今回の政策金利引き上げについて個人的に思うこと
今回の政策金利引き上げには、実生活にメリットもあればデメリットもあります。そのため、利上げそのものが悪だとは思いません。
しかし、個人的には今回のタイミングでの利上げには反対です。なぜなら賃金上昇が抑制される可能性が高いからです。
現状では物価上昇に賃金上昇が追いついておらず、利上げをするタイミングではないと感じます。たしかに、物価高により市民の生活は圧迫されていますが、物価高を抑えてしまうと、そもそも賃金上昇も起きません。
なぜなら、物価高により企業の利益が上昇することで、周り巡って私たち社員の賃金上昇につながるからです。
賃金が上昇しない限りは、今後も日本経済の停滞が続く可能性があるため、今回のタイミングでの利上げは反対です。
まとめ
今回は、日本銀行の政策金利引き上げによる生活への影響について解説しました。政策金利を利上げすることで、以下のことが起こります。
- 住宅ローンなどの金利上昇
- 賃金上昇が起きにくくなる
- 物価高を抑えられる
- 株式市場に大きな影響を与える
政策金利の引き上げにより、物価高は抑えられ生活が楽になるメリットがあります。しかし、金利上昇や、賃金上昇を抑えるなどのデメリットもあります。
また、金利の上昇により株価にも大きな影響があります。現在、投資信託などの株に投資している方は、急な株価の暴落での不安を軽減するためにも、政策金利について理解しておくことが大切です。
昨今話題の「日本銀行の政策金利引き上げ」について書いていただきました。
ご自身の思うことについてもまとめていただき、今回も勉強になる記事でした!
今後も利用者さんに書いてもらった記事を紹介していきたいと思っております。
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