コラム「障がい」と「仕事」
職場の人間関係が円滑な場合とその影響
2023.11.13
こんにちは。
「アクセスジョブ四ツ橋」利用者のKです。
前回は、職場の人間関係やコミュニケーションで困ったことやその影響についての記事を書きました。
わたしの場合ですが、職場での人間関係が円滑でないと様々な問題を抱えることになり、その結果仕事の継続や心身の安定にまで悪影響を及ぼすことになりました。
例えば、「心の問題」として、苦痛・孤独感・自己否定をする。
「業務の問題」としては、ミスの多発・トラブルが起きるなどでした。
それでは、反対にそれらがうまくいった場合はどうなるでしょうか❓
今回はうまくいった場合の影響について書いていこうと思います。
職場の人間関係やコミュニケーションが円滑になるとどうなる?
職場で人間関係やコミュニケーションがうまくいくと、色々な良い影響が生まれてきます。
●自分や相手に対する信頼・信用が生まれる
コミュニケーションが円滑に働き、良い人間関係を築くことができると、お互いに「この人なら大丈夫」「この人に任せよう」といった信頼関係が生まれます。
そうなると、自分が困ったときやわからないことについて相談できたり、アドバイスがもらえるようになったりします。
また、より重要な仕事を任せてもらえるなど、自身の成長にも繋がります。
●仕事の効率化
コミュニケーションや人間関係が円滑になると、仕事上のミスやコミュニケーションのすれ違いが減り、情報も円滑に流れるようになるので、仕事が効率化します。
コミュニケーションのすれ違いはともかく、なぜ仕事上のミスが減るの❓と思うかもしれません。
例えば、上司や同僚に何か確認したいことがあって、話しかける場合を想像してください。
人間関係やコミュニケーションがぎくしゃくしていると、なんとなく話しかけづらくなりませんか❓
反対にそれらがうまくいっていると、自然と声をかけたり、反対にかけられたり、という機会が増えます。
そうなることで、うっかりミスなどを防ぐことにもつながるのです。
●仕事に見通しや安心が生まれる
職場のコミュニケーションや人間関係が向上し、情報も円滑に流れるようになると、雑談をしていても情報が入ってきます。
例えば、「🌞朝礼ではこの作業が終わったらAという作業をする予定だったけど、今の作業が予定より長引きそうだから、Bに変更するらしいよ」といった具合です。
このように、先の仕事の見通しがわかることで、急な予定変更に慌ててしまう、先の見通しがわからずストレスを抱えるといったことが減り、安心して仕事に臨むことができます。
また、職場の人間関係やコミュニケーションがうまくいくようになると、自然と居場所ができるようになるので、仕事を続けていきやすくなり、キャリアの面でも自然と見通しや安心が生まれてきます。
●自分の存在意義に自信が持てる
かつてわたしが務めていた仕事は、色々な現場に派遣されるものもありました。
そこで派遣先の人に言われて一番嬉しかったのは「また来てね」「次もお願いしますね」という言葉をかけてもらえることでした。
またある別の仕事では、そこに入ってしばらくしてもなかなか仕事が覚えられず、自信を失いかけてもう辞めてしまおうか、とまで考えていた頃がありました。
そんなときに職場の上司が社長に「Kはまだまだ一人前にはほど遠いです。でも、必ず一人前になりますし、私が一人前にしてみせます❗」と言ったのを偶然耳にして、つらくても頑張るぞ❗とモチベーションが急上昇したこともありました。
●居場所ができる
前の項目でも書いたように、職場の人間関係やコミュニケーションがうまくいくと、職場でも自然と居場所が生まれてくるようになります。
職場で居場所が生まれる、ということは、「いてもいなくてもいい人」「いないほうがいい人」から「この職場にいてほしい人」になるということです。
「いてほしい人」になることで、自分のやっている仕事や、職場にいることの意味や意義が生まれてきます。
すると、自分がその職場でキャリアを重ねていくことや、スキルを磨くことのモチベーションに繋がります。
●豊かな生活を送れる
職場というのは、ほとんどの人にとって、一日の大半を何十年も過ごす場所です。
仕事はあくまでもお金を稼ぐための手段という人でも、人間関係やコミュニケーションがうまくいかない場所で居心地悪く過ごすよりは、それらが良好な場所のほうが楽しく毎日を過ごせるでしょうし、モチベーションも上がるはずです。
人間関係やコミュニケーションが良好になると、メンタルは確実に安定します。
メンタルが安定することは就労を継続しやすくなることにもつながります。
そうすると、今までの項目で述べたようなキャリア面での見通しや安心につながり、そこでスキルを磨いていくことのモチベーションにも繋がります。
そうなると、収入面での上昇にもつながりやすく、経済面でもより豊かな生活を送れるようになってきます。
まとめ 職場の人間関係が円滑な場合とその影響
ここまで、職場の人間関係やコミュニケーションがうまくいった場合の影響について書いてきました。
「自分もうまくコミュニケーションを取りたいけど、どうやったらいいのかわからない」「今まで色々やってみたけどうまくいかなかった」と感じた人もいるかと思います。
わたしも様々な仕事や職場を経験した結果を振り返ると、結構場所によるというか、うまくいく場合といかない場合の差が激しいなあ、と感じています。
ただその中でも、わたしを理解しようとしてくれたり、反対にこちらが相手を理解しようと努力した場所のほうがうまくいきやすい傾向にあったと思います。
人間関係もコミュニケーションも自分と相手の双方向で成り立つものなので、お互いを尊重して理解しようとする姿勢が一番大事なのかもしれません。
わたしが就労移行支援を利用する理由の一つになったのが、自分の特性を改めて正確に把握して、それに対して配慮してもらえる職場を選ぼう、と思ったからです。
就労移行支援は自分にできること、やるべきことは何かを把握し、トレーニングする場として適していると思います。
そのうえで仕事を探す際は、「障害者雇用」という、お互いを理解し、配慮してもらえる働き方・働く場所を目指すことは一つの解決法ではないでしょうか。
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筆者プロフィール
就労移行支援アクセスジョブ ご利用 K氏
📢次回は11/20(月)「適度な自己開示で職場のコミュニケーションを円滑にしよう」について掲載予定です。
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