コラム「障がい」と「仕事」
【うつから就労移行支援で就職まで】ストレスと共に歩む障害者雇用までの道のり
2024.03.18
【うつから就労移行支援で就職まで】ストレスと共に歩む障害者雇用までの道のり
みなさんこんにちは✨
わたしは以前、就労移行支援アクセスジョブを利用していた元利用者のゆるゆるです。
新卒での就職後にうつ病になり、その後就労移行支援事業所を利用して障がい者雇用で再就職をした経験から、ストレスコントロールに関するコラムを書かせていただいております。
今回は実際にうつ病を抱えながらどのように就職活動を行っていたかをお話させていただきます。
就職に向けての最初の一歩
退職後にうつ病を抱え引きこもっていた時、SNSで学生時代からの友人が転職を考えていることを発信していることで自分の中に“転職”という選択肢が出てきました。
不思議な事に前職に勤めている時には転職という選択肢が頭の中には無く、のしかかる多くのストレスに対して耐える以外の方法が思いつかなかったのです。
環境が変われば働く事が出来るかもしれない……。
これが、わたしが引きこもりの状況から就職に向けて動き出したきっかけでした。
一度うつ病の診断を受けると転職で不利になるとどこかで聞いたことがあったため、動き始めた時には就職先が見つからないかもしれないという不安がありました。
そこでインターネットで「うつ病」や「転職」と検索をし、初めて就労移行支援の存在を知ったのです。
幼い頃からなんらかの障がいがあり手帳の取得をしていたわけではないわたしが、今から福祉サービスを利用する事が出来るのだろうかと最初は疑問でした。
そもそも、わたしには福祉サービス自体に知識がほとんどありません。
身内や友人を含めて、自分の身近に障がい者手帳を取得して生活をしている方がいなかったこともあり、障がいや福祉という言葉は自分とは縁遠い世界の話でした。
就労移行支援事業所に関することだけでなく、福祉サービス全般に対して多くの疑問があったのですが、それらをメールで問い合わせをすると一つ一つ丁寧に答えていただき、手帳を取得していなくてもサービスの利用が出来る事を知りました。
自分一人の力で再就職をする自信がなかったわたしは何かしらの支援が欲しいと思い、いくつかの就労移行支援事業所に見学の申し込みをしたことが就職に向けての最初の一歩でした。
就労移行支援事業所での就職に向けての取り組み
就職活動は新卒時以来だったため、「そもそも履歴書の書き方はどうすればいいのか?」「企業調べって何をすればいいんだっけ?」「求人票の見方って?」など、わかっているつもりでしたが実際にやろうとすると覚えていない事が多くありました。
アクセスジョブでは履歴書などの応募書類の作成や面接対策などの就職に向けて必要な準備をわたしの理解度に合わせて説明して下さいました。
何となく記憶に残っている履歴書については自分で調べながら書いてみる。
全く知らなかった職務経歴書については最初から説明していただき一緒に作成をする。
このように、自分で出来るものとサポートが必要なものとの切り分けをしていただきました。
また、ビジネスマナーの学習に関するプログラムもありましたが、わたしは過去に就労の経験があることからそこまで時間を掛けて行う事はしませんでした。
その代わり、ストレスコントロールに関するプログラムを多く入れ、就職に向けての準備と並行してストレスコントロールを学んでいきました。
その他にも軽作業に関するプログラムもありましたが、わたしはパソコンを使った仕事に就きたいと思っていたため、プログラムの優先度はパソコン訓練>軽作業で進めていきました。
自己理解や適性を知るために様々なプログラムに取り組む事はありますが、基本的には自分自身に必要なプログラムを選びながら就職へのサポートを行っていただけるため、自分のペースを大事にしながら就職への準備を勧められたと感じております。
障がい者雇用を知り、福祉手帳を取得する
障がい者雇用についても就労移行支援事業所を利用し始めてから知りました。
自分と企業の間にアクセスジョブが入って下さり、直接企業に伝えにくいことなどの相談が出来るという点が非常に魅力的ですよね。
わたしは入所時には福祉手帳(精神障がい者福祉手帳)を取得していなかったのですが、障がい者雇用の説明を受け、その働き方で再チャレンジをしたいと思ったことから手帳の取得に至りました。
精神障がい者福祉手帳を取得すると、ハローワークで障がい者ブースでの登録ができます。一般就労に加え、雇用形態の選択肢が広がります。
障がい者雇用で働くと決めてからは、障がい者求人で検索をするようになりました。
障がい者雇用について調べるようになり、これらの求人の中には事前に見学が出来る企業が多くある事を知りました。
一般的な就職活動では応募をし、面接をした際に初めて会社の雰囲気を知ることになることがほとんどでしょう。
会社のことを知りたいのであれば、自分でホームページを調べるなどして企業見学をしなければなりません。
ですが、それだけではその会社のことは中々わかりませんし、自分一人で働きやすい職場を見つけられる自信もありません。
ですが、障がい者雇用枠で見学可能な企業であれば就労移行支援を通じて見学の依頼をし、実際の職場を見せていただけます。
その際に企業の担当者様と直接お話をする事で、応募をする前に自分が働いていけそうかをイメージすることが出来るようになりました。
その後の面接では同席可能な企業であれば支援員の方に面接に同席いただき、職場実習の際にも初日には朝から実習先にも来ていただきました。
就職活動を進めていく中で不安がゼロになることは難しいのですが、就労移行支援を利用した事で一人ではないという安心感から抱えていた不安は大きく軽減されたと感じております。
就職後のわたしとストレス
実際に就職してからも就労移行支援アクセスジョブには何度かご連絡をさせていただきました。
就職先が事業所から離れていたため、電話でのやりとりが主となりましたが、わたしが不安な気持ちを抱えて連絡をするといつでも親身になって話を聞いて下さいました。
障がい者雇用とはいえ、うつ病を抱えたまま再び働き始めることに対して不安は多くありました。
新しい仕事を覚えていく事は出来るのだろうか。
職場の人間関係は上手くいくだろうか。
また同じように体を壊してしまわないだろうか。
こうした不安を感じるたびに就労移行支援で学んだストレスコントロールを思い出し、それでも解消されない時には自分からアクセスジョブへと相談のお電話をさせていただきました。
働き始めた月は週に数回お話を聞いていただきましたが、次第にその回数も減り、三ヵ月が過ぎた頃からは月に一度定期面談の機会をいただくくらいでも安定して仕事を続ける事が出来るようになりました。
働きながらストレスに慣れていく
アクセスジョブの中でストレスコントロールを学びましたが、実際に今、完全にストレスがゼロの状態で働けているわけではありません。
新しい業務が始まる前日は緊張であまり眠れなかったり、あまり話慣れていない方に声を掛けられると咄嗟に上手く返事が出来なくて素っ気ない対応になってしまったりすることはあります。
以前までのわたしはそういった状況に陥った際に、上手く対応出来なかった自分を責めていました。
就労移行を経た今は、出来ない自分を受け入れて仕事に取り組むようにしています。
支援員の方はよく「自分も完璧に何でも仕事が出来ているわけではない」と仰っていました。
出来ない事に対して不安にならないのかと尋ねると「出来ないことはしょうがない」「自分が出来なくても他の職員が出来るから問題はない」と返事がありました。
自分一人で何でも出来たら理想的だとは思いますが、世の中を探してみても何でも自分一人で解決できる人なんてほとんどいないでしょう。
そのことに気が付いてからは、上手く出来ない事に対してもどかしく思う気持ちは小さくなっていきました。
障がい者雇用で様々な配慮をしていただきながら働いていても、大なり小なりのストレスは生じてきます。
それらのストレスを上手く発散し、ストレスに慣れていくことがこれから安定した仕事をしていくために大切になってくると思います。
そのためのストレスコントロールであり、ストレスをゼロにすることにこだわる必要はありません。
もっと自分自身に余裕が出てきたら、仕事で感じるストレスを成長の為のバネとしていけるような考え方でストレスと付き合っていきたいものです。
最後に ストレスと共に歩む障がい者雇用までの道のり
いかがでしょうか?
わたしが実際に就労移行支援を利用しながらどのように就職活動を行ってきたのかを簡単にお話させていただきました。
今回は全体のテーマがストレスコントロールだったことからストレスに関する話がメインでしたが、就労移行支援ではストレスコントロールに関するプログラム以外にも就職に向けての様々な支援を行っていただきました。
どういう支援が出来るのか、このようなサポートは行ってもらえるのか、などより詳しく知りたいという方はお近くの就労移行支援事業所にお問合せされるとよいかと思います。
いきなり就労移行支援事業所に向かうのは不安だと感じる方は、役所やハローワークなどを挟んでコンタクトを取るのもいいかもしれませんね。
どのような形でも最初の一歩を踏み出す事が大切です。
もし、少しでも今の自分を変えていきたいという気持ちがあるのであれば、小さな一歩を踏み出してみましょう!
📢次回は3/25(月)「【就労移行支援で就職まで】働きながらどのようにストレスを発散していくのか」を予定しております。
またお会いできることを楽しみにしております。
就労移行支援事業所「アクセスジョブ」ではいつでも見学や無料体験を受け付けています。
ぜひお気軽にご連絡・ご相談ください。お待ちしております。
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